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コラム

2015.01.09

養生法と認識する力

第5回コラムは、認識する事について書きたいと思います。

短文コラムですが、これは養生法だけではなく、様々なところで重要になる考え方だと思います。

何にしても、やるだけというのは効果的ではありません。やる前とやった後の違いを認識する・しないはかなり重要な要素になってくるというものです。

それではよろしくお願いいたします。

認識力とは、変化する身体をキャッチして認識する力です。

認識がとれなければ何をやっても効果は半減します。(特に始めたばかり)

基本的には、実践における変化というのは、単に身体的な変化をさすものではなく、

調整する前の現状認識→調整する→身体変化→その身体変化の認識

が成立条件です。

場合にもよりますが、ただやっただけでは変化したとは言えません。

変化という言葉の中には、身体的変化と認識変化の両方が存在します。

これも一つの訓練です。

不調体質の方は、変化に対しての認識力が低い場合が少なくなく、その認識力は先天的でどうにもならないとあきらめるのではなく、鍛えていくことができ、また必要でもあります。

認識力が鍛えられていくと、何かをしたときの変化、また日々の生活での身体の変化も感じやすくなります。これは自分の身体の情報をキャッチできることですのでとても大切になります。

養生法実践の中での一つ一つの変化認識は、小さな成功体験と言ってもよく、成功体験は自信になり、成功体験、自信の積み重ねは大きな意味で養生法で体質を変えていくために、とても重要な意味を持ちます。

最後に、

認識は、小さく、より具体的なところからスタートするのが良いです。

例えば、○○関節の可動域など。

徐々に対象を大きくしていき、最終的には身体全体で感じ取り、認識することができるというのが理想です。

認識も、点から線へ、線から全体へ、というのが無理のない順序だと考えます。